2017年03月19日

映画『The Eagle Huntress』

映画『The Eagle Huntress』を観ました。

カザフ人ノマド(遊牧民)の少女、Aisholpanは13歳。彼女の家の男性は代々golden eagle(イヌワシ)で狩りを行うeagle hunter(鷹匠)の家系で彼女の祖父も、父も鷹匠。本来男性に受け継がれる技であるが、アイショルパンは幼いころから鷹や馬に慣れ親しむうち、自分も鷹匠になりたいと思うようになる。父に手ほどきを受け、自身の鷹を得たアイショルパンは訓練を積み、モンゴルで行われるGolden Eagle Festivalに、初の女性の鷹匠eagle huntressとして参加することを決意する。

予告を見て面白そうだなと思っていた、イギリス・アメリカ・モンゴル合作のドキュメンタリー。土曜日の午後の回だったからか映画のテーマの関係か、お客さんは女の子を連れた家族連れが多かった気がします。



感想。

広大な荒れ地を馬に乗ってゆく遊牧民、アイショルパンが通う学校、寄宿舎の女子生徒たち、馬、羊、牛といった家畜、そして鷹。

男性だけの世界だった鷹匠の歴史に挑むアイショルパン。彼女の両親は「本人が好きでやりたいと思ったことをすればよい」「男女の能力には基本的に差はないはず」と寛容で彼女を応援しているのですが、保守的な考えの、いわゆる”長老”的な男性たちは「女子には出来るはずがない」「女性は男性が鷹狩をしている間は家にいて、お茶を作って帰りを待っているものだ」といった具合。
それでも彼女は父親と一緒に鷹を訓練し、技術を学んでいく。
13歳といえば日本なら中学1年生。いやー、とてもしっかりしていて落ち着いているし、厳しい自然環境で暮らしているからでしょうか、何より忍耐強い。

アイショルパンの鷹はeaglet(幼い鷹)ではあるのですが、充分大きいし、彼女と一緒にいるとさらに大きさが際立つ!
太くてたくましい脚、大きな翼。翼長は1.7mくらいはあるのか、迫力満点。

遊牧民の生活も映し出され、彼らは夏の間はゲルで遊牧生活を送り、冬になるとゲルをたたんで小さな家屋に移動する。
冬の氷点下40度にもなる極寒の環境では、外に干した洗濯物はもちろん凍り付き、彼らが外出の際に着る服は、獣毛でできた厚くて重そうな代物。私なら1日も耐えられずに逃げ出しそう。

ハイライトは、モンゴルで毎年行われるGolden Eagle Festivalの場面。
まず、これに参加するため父娘は馬で長旅をしないといけません。しかも15 pounds(約7kg)もある鷹を腕に連れて(腕を支える支柱が馬に備え付けられているようでした)。
会場は荒野の只中。競技は採点制で、鷹・馬・服装・装備といった美的観点、離れたところから鷹匠の声に応えて、鷹が正しく獲物を捕らえることができるかどうかの正確性、そして鷹がいかに素早く鷹匠の元に飛んでくることができるかのスピードを競うもので、最後のスピード部門において、彼女の鷹は大会新記録の速さを打ち立て、アイショルパンは初参加の初の女性鷹匠にして見事優勝を勝ち取ります。
「アイショルパーーン!」と高らかに名前を呼ばれ、優勝のメダルとトロフィーを受け取るアイショルパン。見ているこちらまで拍手しそうになりました。

で、アイショルパンがフェスティバルで見事優勝を勝ち取った後、前述の長老たちが「・・・こんなはずじゃなかった・・・」という顔で言葉に詰まっている姿に観客は苦笑してましたが。
「フェスティバルでの勝利と、実際に鷹で狩猟ができるかどうかは別問題」と言い放つ長老たち。
”本物の”eagle huntressになるため、アイショルパンは父と共に、凍てつく大地へキツネ狩りに出かける・・・。

余談ですが、ナレーションは、Daisy Ridleyというイギリスの女優さんで、美しいBritish Englishにしみじみ聞き惚れてしまいました。

こちらは日本語字幕付きの短編映像。
DJI World – イーグル・ハントレス 短編映像


DENDY CINEMASにて14:30の回で鑑賞。日本での公開は未定のようですが、機会があればぜひ。
posted by miyuki at 08:41| Comment(0) | FILMS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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