2016年06月08日

映画『The First Monday in May』

映画『The First Monday in May』を観ました。
毎年5月の第一月曜日、ニューヨークのメトロポリタンミュージアム(通称:The Met)で行われるエキシビションの初日を飾るイベント(The Met Gala)。
2015年のエキシビションは、中国・中国カルチャーに影響を受けたファッションにスポットを当てた「China: Through the Looking Glass」。
その企画から実際の設営、当日のイベント風景やセレブの姿などを追ったドキュメンタリー映画。
出演は、アメリカ版『Vogue』編集長のAnna Wintour、メトロポリタンミュージアム(以下Met)のコスチューム部門主任学芸員のAndrew Boltonをはじめとし、ファッションデザイナーのJohn Galliano、Jean Paul Gaultier、Karl Lagerfeld、映画監督のウォン・カーウァイ等。
予告を見て、是非見たいと思っていた映画。パタンナー友達を誘って観に行ってきました。




感想。
まず、NYを舞台にしたアメリカのドキュメンタリー映画なのに、主な登場人物がイギリス人(アナ・ウインター、アンドリュー・ボルトン、ジョン・ガリアーノ)やオーストラリア人、またはフランス人にドイツ人に中国人と、アメリカ英語を話さない人が大勢だったのでずいぶん理解しやすかったです。早くて聞き取れない!と思ったのは、ヴォーグで働く女性スタッフの英語くらいか。

過去のMetのエキシビションで、一番注目を集め、最高の入場者数をあげたのは、イギリス人ファッションデザイナーAlexander McQueenの死後、彼のクリエーションを振り返る2011年の”Savage Beauty”だそうで、在りし日のマックイーンの創作風景やランウェイショーの映像、彼の死を報じるテレビ放送や葬儀の様子などと共に、我々がいかに革新的で、内外に影響力を放つデザイナーを失ったのかということが語られ、改めて彼の早すぎる死を残念に思いました。

その”Savage Beauty”を統括したアンドリュー・ボルトンが再び音頭をとる今回の”China: Through the Looking Glass”。
数多くのヨーロッパのデザイナー達が、中国に影響を受けたファッションを発表してきたことがこのエキシビションで表される展示になっており、透明なプラスティックの棒を竹に見立てた”竹林”や、映像を使った大がかりな展示室のインテリアも含め、なかなか壮観です。

とはいえ、”中国”の解釈にいろいろ差異があり、しかも古い時代の典型的な中国のイメージだけが取り上げられることが多いと指摘され、さらに「欧米人にしてみれば、中国も日本も韓国も”Orient”でくくられてしまって、それぞれの違いについてはそんなに気にしない」などと語られるのですが、いやいやちょっと待って。言葉も文化も歴史も違うよ!と、英語圏に住む、いち”オリエント”としては心の中で反論してしまいました。
ま、でも実際その通りだろうけど。幸いオーストラリア人は、地理的な近さゆえかアジア人やその文化にそれなりに理解があると思うので、そういう大雑把な扱いを受けたりしたことは今のところ私はないですが。

作業の遅れに冷や冷やさせられながらもようやく迎えたオープニングナイトパーティー。レッドカーペットに現れるセレブリティに焚かれるカメラのフラッシュは、中国人デザイナーが2年かけて作り上げたというオートクチュールのドレスに身を包んだRihannaの登場で最高潮に達します。

どちらかというとファッションよりはアートに寄った内容だったため、中盤の一部で眠くなりかけたところもありましたが、きらびやかな衣装の数々を大画面で見ることができて眼福でした。

DENDY CINEMASにて12:10の回で鑑賞。
日本での公開予定はないようですが、オンラインなどで観られると思うので、機会があれば是非。
posted by miyuki at 20:57| Comment(0) | FILMS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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