2016年05月10日

セレクトショップ自社ブランドでのパタンナーお仕事状況その後

ご無沙汰しております。っていうか、毎日忙しすぎてあっという間に5月になって、ご無沙汰していた気は全然しないのだけど・・・。
日本はGWが終わって、もう初夏の陽気でしょうか。シドニーは朝夕ずいぶん涼しくなり、爽やかなお天気が続いています。

しかし私は、例のセレクトショップ自社ブランド製品のパターン仕事に追われ、毎日引きこもりで在宅作業。
だいたい週に2回はプロダクションマネージャーのA氏をオフィスに訪ね、出来上がったパターン渡しと新しいデザインの受け取りやサンプルが上がった分の修正分など含めたミーティングをしていて、月曜か火曜に週末に出来た分の渡し、金曜日にその週の月曜か火曜にもらった分の渡しと次のアイテムの引き受け、これの繰り返しで約1ヶ月が経過。
今日は朝にdrop(パターンお渡し)に行ってきて、珍しくお持ち帰りは既存パターンの修正1点のみ。
今日サンプルチェックがあるらしく、明日またオフィスに行ってたくさんお持ち帰りになる予定だけど、久しぶりにちょっと時間が出来たのでブログ書いてます。

会社は少なくともあともう1人はパタンナーを抱えていて、A氏によると「彼女はGerber(ガーバー。アパレルCADのブランド。英語圏で主流のCADと思われる)を使ってデジタルでパターンを作るから早い」とのこと。私は勝手にGerber Lady(ガーバー女史)と呼ばせていただいている。
あとA氏もパターンがそこそこできるらしく、私が作ったパターンを丈修正したり、簡単なスカートだったら
外部のサンプル屋に出さずに自分でトワル縫ったりしてる。
彼は絵型の割り振り、パタンナーから届いたパターンを使ってサンプル用の生地裁断、サンプルに必要な付属(接着芯、ファスナー、ボタンなど)の手配、上がってきたサンプルの回収と試着チェックにも参加、生地の発注などもしているそうで「オフィスには朝8時には出勤してる」らしい。そして裁断は週末に自宅でしてるとか。いつ休み取るの!? 
5月現在、6月に店頭に並ぶ予定のコレクション作りに大忙しの時期なので、いつもは違うのかもだけど、今朝ミーティングのため8時半にオフィスに伺うと、他のスタッフも結構わらわらといて、皆よく働くなあと感心してしまった。

A氏曰く「miyukiのパターンはいつもパーフェクトで間違いなんて1つもないよ。仕様書の図解も的確で分かりやすいし」
ありがとうございます。間違いがないのは大前提です。仕様書は英語を第一言語としないマシニスト(縫い子さん)にも分かりやすいよう、誰が見ても理解できる仕様説明を心がけてます。
しかしあんまり信頼されすぎると怖い・・・。人間だから間違いもするし、そのうち何かやらかしたらどうしよう・・・。気は強いけど気の小さい私。

またある日、「部分縫いもキレイだよね。Do you want to stitch?(サンプル縫ってみない?)」と言われたのには参った。
ここが使っているサンプルマシニストは中国人、韓国人、レバノン人など。サンプルを見る限り、そこそこの上がりだとは思うのだけど、時々言葉の壁による相互不理解やら彼らの経験不足による間違いやらが起こるらしく、パターンを作った私がサンプルも作れたら話が早い、ということらしい。「Your patterns are very advanced」と言われたこともあったなあ。
私は決してミシンは得意ではないし、下手ではないかもしれないけれど、試着チェックに持っていけるような出来栄えのものを縫おうとするとやたらと時間がかかる・・・。
どうなりますことやら。

patterns May 2016.jpg・パターンの森・・・

奥の、紙袋に入っているの以外は全てこの4月以降、A氏からもらった仕事の分。20型くらい。
1週間に4-5型平均の計算になるけれど、最初の頃は1-3型くらい、多いときは8型とか。
生産に行くまでは折らずにこの状態でパターンを保管しておきたいから、ワインの空き箱をもらってきてそれに入れないと、この状態だとふとしたはずみで将棋倒しが発生する恐れが。

聞けば、Gerber LadyはミーティングにA氏を訪ねたりせず、絵型と説明書きをメールでもらうだけらしいのだけど、「2週間近く音沙汰がないんだよね。彼女に予定していた絵型をmiyukiにたくさん回したんだよ。電話もしてこないし、僕も忙しくて構っていられないし、待っていられないから。彼女が何もしなかったこの2週間に、miyukiは週に2回も来て次々パターンを持ってきてくれたけど」とのこと。
私としては、CADを使う彼女にスピードで負けているはずだから、依頼された分は1日でも早く、1つでも多く作ってパターンを渡す!を念頭にフル回転でここまで来たので、この話は意外でした。”ウサギと亀”の昔話思い出した。まあ私はまだ別に彼女に勝ったわけでもないし、ハンドでパターン作ってる限り、後々生産に向けて、彼女かあるいはそれ以外の人の手によってデジタル化してもらわないといけないから「not cost effective(経済的ではない=お金がかかる)」だけど・・・。パターンのdigitise(デジタル化。スキャンして、コンピューターに取り込み、手書きのパターンをデジタル化すること)にいくらかかるって言ってたっけ・・・。忘れちゃった。

A氏は今のところ私の仕事に満足してくれている様子で、「学校が始まったら2週間で40時間しか働けないの?他の仕事は断って!40時間全部うちで仕事して!」なんて言ってくれたり、7月に”workplace(作業メインの仕事場)”が完成したら、一緒にパターン仕事するのを楽しみにしてくれているみたいなのだけど、他の人の、私に対する評価は全く窺い知れないし、私やA氏は細かい仕様や生地選びにも慎重だったりするけれど、他のデザイナーや若いスタッフ(A氏も28歳というから充分若いのだけど)はそうでもないらしく、ペラペラのポリエステルで及第点の縫製でも、店頭で売れればそれでOK。そうなると、私のパターンや仕様書がいくら正確で服の内側の仕様がどれだけきれいだったとしても「CADが使えないパタンナーなんてお金がかかるだけ」と思われてしまったらそれでおしまい。
私は所詮フリーランスで、私の代わりなんていくらでもいる。
っていうのを、常に肝に銘じて謙虚に、でもなるべくたくさん早く仕事しよう!と思ってます。
それ故、いよいよサンプル縫いにも手を染めなくてはいけないかなあと思案中。Gerber Ladyに差をつけられるとしたらこれくらいしかない気がするから・・・。

さらっと近況報告するだけのつもりが、結構長々と書いてしまった。いつ暇になるのかまださっぱり見えてきませんが、続きはまた今度。
posted by miyuki at 17:56| Comment(0) | PATTERN CUTTING | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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