2016年03月25日

最近のパタンナーお仕事状況

ご無沙汰しております・・・。あっという間に3月も下旬になり、こちらはただいまイースターホリデー中。今年は例年以上に長くて暑かったシドニーの夏もようやく終わったらしく、最近は涼しくて過ごしやすいです。4月になればDST(Day Light Saving:いわゆるサマータイム)も終わり、いよいよ冬に向かっていきます。
学校は無事終了し、パタンナー仕事に励んでいます。3月中頃あたりまでは超絶に忙しかったけれど、いくつか終わらせてやっと落ち着きを取り戻しました。

いま請け負っているお仕事一覧:

●ファッション学生Y君のガールフレンドGちゃんのコレクション
Y君は2013年の10月に初仕事して以来、コレクションごとにお仕事をくれる、サウジアラビア出身のファッション学生さん。(過去の日記
彼と同じくTAFE(州立の職業専門学校)でファッションデザインを勉強する学生さんで、Y君のガールフレンドGちゃんが今年のシドニーファッションウイーク(FW)用のコレクションを作る手伝いをすることになりました。

Gちゃんと仕事するのは初めてだけど、いつもY君と一緒に製作してるから良く知っているし、何よりY君は相変わらずGちゃんの家に居候(失礼)してるし、Y君を通じてお仕事依頼をもらったときは快く受けさせていただきました。

「It's not so complicated =(Y君のデザインほどは)複雑じゃない)」と言っていたとおり、デザインは割とシンプルめで仕事はさくさく進む感じ。
Gちゃんは多分Y君(31歳)より少し若いのだろうけど、約束した時間はきっちり守ってくれるし、連絡もちゃんとくれるし、指示は的確だし、とすごくてきぱきしてる。
しかしお仕事代金は「親が払うから」とのこと。学生ビザで授業料の高いTAFEに通いながら、ほとんど売れないコレクション(失礼)を作り続けているY君も、資金は両親から援助を受けているんだろうと思うのだけど、Gちゃん、君もか、と思ってしまった。まあ出所は何でもいいですよ、ちゃんと払ってさえいただければ。

ちなみにY君は「資金不足のため」今回はFWに参加しないらしく、アルバイトに勤しんでる様子。しかし「次のコレクションは着物にアイデアを得たデザインを考え中」などと言っていたので、もちろんまた私を呼んでくれることだろうと楽しみにしてます。

●女優さんのブランド
忙しくなる直前、2月の半ばに連絡をもらったブランド。ウェブサイトを見てみると、テレビ、映画、舞台で活躍した女優さんだそうで、今は子育てしつつファッションの世界に身を置いて、40's、50'sなデザインの、主にジャンプスーツを作っているとのこと。いただいた名刺の肩書は「the bespoke jumpsuit specialist (注文仕立てのジャンプスーツ専門家)」となってました。

ジャンプスーツは、これまでにもいくつか作ったことがありますが、単なるトップス+パンツのパターンでは着用に無理があって、後ろ中心に運動量としての長さが追加で必要。そうでないと階段を上がったり、座ったりする動作が非常に窮屈になるから。当時、失敗ジャンプスーツのトワルを試着して、立ったりしゃがんだりしながら、人間の皮膚って、こんなに無理なく伸縮するんだーと感心したのを思い出しました。

彼女のデザインする”ジャンプスーツ”は、ツナギとか全身ぴたぴたのいわゆるキャットスーツとかいうのではなく、ノースリーブ+ワイドパンツとか、ワンショルダー+キュロットなどといったものをシルクやサテン、あるいはストレッチデニムやレザーで作るというもの。コレクション写真を見た第一印象は「エレガント」。
実際に会った彼女はフレンドリーで話も的確、気さくな雰囲気のとってもいい人。初対面で自己紹介後すぐ「若く見えるんだけど、何歳なの?」と単刀直入に聞かれたのにはちょっとびっくりしたけど。恐らく「(”パタンナー経験8年”なんて言ってるけど、本当かしら)」などと思われたに違いない・・・。

彼女がこれまで一緒に仕事してきたパタンナーは「パターン・トワル・サンプル作成・グレーディング・現物縫製(少量生産)」まですべて任せられる人だったそうで、あーやっぱり、シドニーの小規模ファッション業界で求められる人材というのは、こういうオールラウンダーなんだな、と実感。
おそらくこの前任パタンナーさんは、工業用ミシンはもちろんお持ちで、パターン・縫製ともに経験20年以上とか、そういう人かなあと推測。「リタイアするから」とのことだし。
デザイナーの彼女は、私にそこまでは求めていないみたいなのだけど、私が自分用に作ったジャケットやベストを持参して見せると、縫製自体は気に入ってもらえて、まずトライアルとしてキュロット+オフショルダートップのジャンプスーツを作ることになりました。生地はストレッチデニムで縫製も難しくなさそうなので、ひょっとしたらサンプル縫製もさせてもらえるかも。私もいつまでも逃げ腰で「出来ません」なんて言っていないで、与えていただいた機会は大切に、こういうところで少しずつ現物縫製の実地経験を積んで、いずれは「サンプルも縫えます」って言えるパタンナーにならねば。

●バーレスクダンサーさんのブランド
去年12月頃に連絡をもらい、見積もりを知らせたあたりで連絡が途絶えたのでほとんど忘れかけていたところ、「娘を出産したの!」とのことで2月頃に再び連絡。
既に忙しかったけれど半ば請け負った仕事だったので、断るわけにいかないよね、とミーティングへ。
うちから電車と徒歩で20分くらいのご自宅にお邪魔してご本人と対面。

ご自身のサイトを見て、バーレスクダンサーをされていたこと、写真もいくつか載っていたので見てはいたものの、実際にお会いして、いやー、美人さんでした。しかも”競争の激しいショービジネスの世界で、体一つで観客にアピールする、心身共に強い女性”と、いった私の偏った思い込みとはほど遠い、ほんわかというか穏やかでおっとりした、でも黙って立っているだけで華のある女性でした。
お母さんは日本語教師だそうで、その関係で日本にも行ったことがあるらしく「日本は素晴らしい場所。また是非行きたいわ」と。彼女もちょっとだけ日本語知ってるとのことで挨拶いくつかと1から10までの数を日本語で披露してくれました。

いただいた仕事は、彼女がリサイクルショップで買ってきたドレス(ワンピース)を元に、そこから少しデザイン変更するというもの。
特に難しい作業でもなかったので、トワルチェックから数日で完成パターンと仕様書を仕上げてお渡し日の連絡をすると「Yipppeee (yippeeの強調) thank you!!(やったあー ありがとう!!)」などと返信が来て、いや・・・彼女の性格はこういうんだったっけ・・・?と混乱してしまった・・・。

あとは、また別のブランドのファッションウイーク仕事を手伝うことになったのと、5月にFW仕事が終わったあたりからグレーディングだけをさせてもらうことになりそうなブランドとミーティングしたりとか、いくつか他にも抱えてます。
いろんなブランドと仕事できるのがフリーランスの楽しさではありますが、その分仕事が不安定でもあるので、お仕事あるうちは少々しんどくても頑張らせていただきます!
posted by miyuki at 18:33| Comment(0) | PATTERN CUTTING | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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