2016年01月21日

映画『The Revenant』

映画『The Revenant』を観ました。
1800年代初頭のアメリカ。ベテラン熊皮ハンターのヒュー・グラスは、狩猟中にグリズリーに襲われ、瀕死の重傷を負う。
彼は仲間に置き去りにされ、付き添いのために残ったはずの、仲間のフィッツジェラルドに殺されかける。さらにそれを制止しようとした息子を殺されたグラスは、復讐を誓って雪の荒野をさまよう。
実話に基づいた小説をベースにした映画。出演はレオナルド・ティカプリオ、トム・ハーディ、ドーナル・グリーソン他。監督はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、音楽は坂本龍一。

どうしても観たい映画でもなかったんだけど、間もなく期限切れになる映画フリーチケットを使わなきゃだし、アカデミー賞12部門ノミネート作品だし、今日は35℃まで気温が上がるっていうし、涼しい映画館で雪山の映画でも見て暑さをしのごうかと出かけました。



感想。
半分くらいはグラスの単独決死行だし、フランス人ハンターグループや、先住民族の会話は字幕付きだったので物語を追うのはどうにか大丈夫だったけど、英語にほとんどついて行けず・・・。
序盤から、先住民の待ち伏せ攻撃に遭い、双方が弓矢で、銃で次々殺されていくシーンに衝撃。戦国時代って感じ。

そして冷房の効いた館内で、凍てつく荒野の映画だったけど、グラスの執念のすさまじさに寒さは感じず。
あんなにずたずたにカギ爪で引き裂かれて、充分な応急手当もできていないのに、うめきながらも体を引きずって生き埋めにされかけた穴からはい出し、フィッツジェラルドを追う。
グラスをはじめ、ハンターも先住民も、とにかく彼らのサバイバル能力が素晴らしい。先住民のあるグループは、「娘をハンターに誘拐された」とグラス達を追っていて、グラスは凍える川に身を流して逃げおおせる。浅瀬に迷い込んだ魚を素手で捕まえ、野ざらしになった動物の骨の奥から肉片を取り出し、飢えをしのぐ。
死んだ馬の腹を切り開いて何をやっているのかと思いきや、何とも意表を突く、いやまさにこの雪山ではそれしかないというような目的に利用する。

グラスは、途中でネイティブアメリカンの男性に出会う。「私も家族を殺された」と言うこの男性との、短い2人旅のシーンが印象に残っています。
グラスは先住民族の言葉を話せるとはいえ、喉をけがしているためまだ満足に会話ができない。言葉は少ない2人ながら、火に当たりながら雪に舌を出してふざけてみたり、歌いながら歩いたり。気を失ってしまったグラスのために、吹雪の中で火打石で火を起こし、周辺の立ち木を斧で切り落として即席のシェルターをこしらえた彼。しかし翌朝、悲しい別れが訪れる・・・。

グラスの夢の中の場面として、殺されてしまった息子に再会したり、彼の妻と思われる女性が現れたりと、時々幻想的なシーンが挟まれます。
淡い青空、木立に降り積もる雪の白、冷たく透き通る川の水。対比するように、焼き払われて、人間と家畜の死体が横たわる先住民の集落、ぬかるみを歩く、汚れて憔悴しているハンターたち。獲物の腹を切り開く場面は血の匂いがしてきそうなほど生々しい。156分と長いですが、画面に引き込まれて見てました。

日本では邦題『レヴェナント: 蘇えりし者』で2016年4月より公開予定。娯楽作品ではないですが、見る価値あり。

DENDY OPERA QUEYにて14:20の回で鑑賞。
posted by miyuki at 18:13| Comment(0) | FILMS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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