2007年01月03日

最近読んだ本

●高村薫『黄金を抱いて翔べ』
銀行の地下に眠る6トンの金塊を奪取せよ。大阪の街でしたたかに生きる6人の男たちが企んだ大胆不敵な金塊強奪計画。

kinkai.jpg

精緻で迫力ある文体で書かれた著者のデビュー作。
サスペンスというよりは金塊強奪を巡っての人間ドラマです。
女性が描いたとは思えないような、硬質な文章。緻密すぎて、爆弾の作り方や電気系統の話の所は、流し読みしてしまいましたが。
ハードボイルドって、こういう作品のことをいうんだな・・・固茹ででした。

主人公・幸田の過去が解きほぐされ、救われていく様子が緻密でありながら淡々とした文体で描かれ、何もドラマティックな書き方はされていないのですが、読み終わった後はしみじみと泣ける作品でした。登場人物もみな人間味豊かに描かれています。
高村薫作品を読むと、他の作家のミステリが読めなくなると言われているそうですが、確かにこの緻密な文体は他では堪能できないかも知れない。この作品はいつまでも余韻が残ります。


●松本一起『「男」についての100の質問』
12月末まで有効のブックオフの100円引き券があったので何か軽い本でも買うのに使うか、と思い選んだ1冊。
100.jpg

「女より男が傷つきやすいのは本当か」「小さなことでも主導権を握りたがるのはなぜ?」「男にとって男女の友情は成り立つか?」等々なるほどー、とか、こういうことあったなあとか思いつつ、にやにやしながら読んでしまいました。

渡辺淳一の『男というもの』という本を友達が貸してくれて読んだこともありますが、「男はこうなんだから仕方がない。女が分かってくれないと」みたいに男性を著者の古くさい考え方で決めつけて一括りにしているように感じて、ほとんど納得も理解もできず読み進められなかったのですが、『「男」についての100の質問』の方は1問2ページという読みやすさでまとめられています。
ま、これを読破したからといって恋愛の達人になれるわけではないですが、なかなか楽しく読めました。
posted by miyuki at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | BOOKS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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