2006年10月27日

今週読んだ本

忙しくて日記をさぼってますが、本人は至って元気です。

図書館はずっと利用していますが、ここへ来て通勤電車の中で読書する余裕が出てきたため、コンスタントに読むようになりました。
「満員電車の中で立ちながら本を読んでるなんて、都会の人みたいやなあ」と思ってしまう、根っからの田舎者です・・・。
46番目の密室

●有栖川有栖『46番目の密室』
友達に借りて読み始めた有栖川有栖作品。中でも作家アリスと火村教授のシリーズが好きです。要するに火村先生のファンなので、彼が精通しているという法医学とはなんぞやというところから、後々死体シリーズの本を読むことになっていくのですが。
さてこの『46番目の密室』、アリス×火村シリーズ第1作らしい。その他の作品をすでに読んでいる私にはなかなか新鮮でした。

「45の密室トリックを発表した推理小説の大家、真壁聖一が殺された。密室と化した地下の書庫の暖炉に上半身を突っ込むという悲惨な姿であった。
彼は自分の考えた46番目の密室トリックで殺されたのか。
推理作家・有栖川有栖とその友人で犯罪学者・火村英生のコンビが怪事件の謎に迫る」

タイトルから”密室もの”を期待していると空振りしますが、面白かったです。登場人物が多くて憶え切れませんでしたが、最後に明かされる真犯人とその殺人動機は意外でした。現在ならともかくこの本が出た1992年当時、これを書くのは少々冒険だったのではないかなと思ってしまいました。

有栖川作品は、時々動機が弱いなあと思うときがあるのですが、文体が重くなくてさくさく読めること、作者ご本人が関西出身でアリスと火村も京都と大阪在住という設定で、事件の舞台は関西が多いことや、会話にも関西弁が出てきたりして自分が楽に読めるから好きなんだと思います。

死体の嘘―世田谷一家惨殺事件から『あしたのジョー』まで

●上野正彦『死体の嘘』
「誰が死体に「嘘」をつかせたのか? 酒鬼薔薇事件、地下鉄サリン事件、世田谷一家惨殺事件…」
凶悪事件の謎に迫ると同時に、「タイタニック」「羊たちの沈黙」「失楽園」など、映画やマンガで扱われる「死体」の嘘を検証する。 という、上野先生の本にしては少し毛色が違う作品です。

上野正彦氏は元東京都監察医務院長。長年死体に関わってきた検死のプロです。
『死体は知っている』『死体は生きている』といった”死体”シリーズを始め、多くの本を書いておられます。

1年近くはまっている法医学の本です。死体関係が好きやねと友達に呆れられても好きなんです。下手な推理小説よりずっと面白いですから。
駄目な人には全く駄目なジャンルだとは思いますが、ミステリ好きにはおすすめ。雑学として読むにも非常に面白いです。

この本では、過去の主な事件を例に、検死の現場での用語や、撲殺死体とは、焼死体とは、溺死体とは、といったふうに項目別に解説された法医学・検死の入門書といったところです。

後半は上記の映画・漫画・小説に登場する死体や死のシーンを取り上げて、このような死体は有り得るのかどうかなどを上野氏が検証する内容。
私には知らない作品がほとんどだったのですが、知っている人には面白いかも。ただ、虚構の世界に専門家が駄目出しするのはどうなのかなぁ〜とは思いましたが。

法医学にはまったばかりの頃「専門学校入学する前にこの本読んでたら、絶対医者になってたわ〜」と言ったことがありますが、そのぐらい目から鱗、未知の世界の話です。
posted by miyuki at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | BOOKS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/26229374
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック