2009年07月14日

世界報道写真展2009

世界報道写真展2009」に、今年も行ってきました。
場所は恵比寿ガーデンプレイス内の東京都写真美術館
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会場に入ってまず1枚目は、入場券やちらしにも使われている、荒れた家の中で警官が銃を構えているモノクロ写真。
私は”警察官が犯罪の現場に踏み込んだ”という場面を想像していたのですが、そうではなくサブプライムローン問題にからむ経済危機の影響で家賃などが払えなくなり立ち退きを言い渡された家で、その空き家を調べに入った保安官の姿でした。概してこのような空き家には浮浪者や麻薬密売人などが勝手に入り込んでいることが多いらしく、さらにそういった輩は武器を携行している場合があるので保安官も銃を構えて室内を調べているのだそうです。
アメリカを発端とした金融危機に関わる写真は、この大賞作品を始め他にも展示してありました。

昨年1年間に世界で起こった出来事の復習にもなるこの写真展ですが、ここ数年多く見られた中東の紛争写真や民族衝突の写真より、その他の、発展途上国の底辺で生きる人達の日常の写真や、中国の大地震で被害にあった人達の写真などが印象に残りました。
自閉症の子どもを抱えるシングルマザー、思わず『スーホの白い馬』を思い出してしまった、モンゴルの騎馬大会での少年、差別に耐え、陽光を避けて生きるアルビノ(先天性色素欠乏症)の親子・・・。
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一方、スポーツ部門では北京オリンピックの写真もいくつかありました。その中で高飛び込みの選手を映した組写真が良かったです。
それは選手が空中で、おそらく回転している瞬間なのでしょう、両足を両手で抱えるという同じ形をとっている写真なのですが、同じポーズを同じアングルから映しているのに、やはりそれぞれ少しずつ足の角度や手の位置が違い、何より、真剣な瞬間なのに、真剣故どこか珍妙な表情になってしまっている選手達が可笑しくて、つい口元がゆるんでしまう作品でした。
World-Press-Photo-Awards--013.jpg

あまりゆっくりとは見ることが出来なかったので残念でしたが、いつものようにいろいろ考えさせられた写真展でした。
posted by miyuki at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ARTS&EVENTS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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